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保育園給食では、子どもの年齢や発達に合わせた給食提供が大切です。特にアレルギー食や離乳食については、専門性の高い知識が求められ、園での対応や職員の教育に課題を抱える現場も多く存在します。 専門的な知識を持った栄養士が在籍する委託会社を利用することで、これらの課題をクリアし、より質の高い給食提供ができるでしょう。 そこで、今回この記事では、保育園給食を委託するメリットや、委託会社を選定する際のポイントについて紹介していきます。 園に合った委託会社の選定で、子どもたちの健やかな成長をサポートできる給食運営を目指していってくださいね。
保育園で給食委託を導入すると、栄養士が不在の保育園でも、それぞれの年齢や発達段階に合った給食を提供できます。
アレルギー対応や季節の食材を活かした献立、徹底した衛生管理まで、専門業者が責任を持って対応してくれるため、保育士の負担軽減や調理スタッフ育成にかかるコスト削減にもつながります。
ここでは、保育園が給食委託を導入するメリットを5つにわけて、詳しく紹介します。
委託会社に給食を依頼すれば、経験豊富な栄養士・調理スタッフが、子どもの年齢や発達に応じた献立、衛生管理などに対応してくれるので、質の高い給食提供が可能です。
保育園では、離乳食から就学前の児童の食事まで、幅広い形態の食事に対応する必要があります。年齢によって量や調理形態も異なるため、個別の対応や、さらにはアレルギー対応と、経験や知識を必要とする業務の連続です。
新年度ともなれば、子どもは新しい環境に慣れることで精いっぱいになると同時に、保育士側も子どもの変化に気を遣います。そのような場面で、安心して給食を食べさせられることは、保育士の負担軽減だけでなく、「おいしい給食をいっぱい食べましたよ!」と、お迎えに来た保護者を安心させることもできます。
委託会社に給食業務を依頼すれば、会社独自の経験やノウハウから質の高い給食が実現できるでしょう。
保育園の給食業務を委託することで、保育士の負担は大幅に軽減できます。
保育園では栄養士の配置基準がなく、アレルギー対応や離乳食といった個別対応は、主に保育士がおこなっている現場も多く存在します。しかし、個別対応には、月齢に応じた食事への知識や医師の指示書を読み取る力が必要で、給食への反映に課題を抱える保育園も少なくありません。
給食を委託することで、委託会社はこれらの課題に柔軟に対応してくれます。先ほども触れたように、委託会社には経験豊富な栄養士が在籍しており、専門性の高い提案で、保育士も保護者も安心できる給食提供ができるでしょう。
給食業務を委託することで、保育士が保育業務に専念できる環境も整います。
保育園の給食を外部委託すれば、食中毒などのリスクを低減し、安全性を向上させることができます。保育園の給食では、自治体ごとの衛生管理基準に従った給食運営が必要です。
委託会社では、食材の調達から調理、配膳、保管に至るまで、大量調理衛生管理マニュアルに基づいた独自の衛生管理基準を設けており、保育園給食も安心して対応を任せられるでしょう。
クラスで季節性の感染症が蔓延した際も、食事を介して他クラスに流入しないよう、配膳や下膳、食器の消毒保管にも配慮があります。委託給食では、安全な給食提供で、感染症の流行期でも、安心して保育ができる体制に貢献してくれるでしょう。
委託会社の導入で、子どもたちの安全面にもしっかり対応した給食運営を叶えることが可能となるのです。
*大量調理衛生管理マニュアルはこちら
保育園給食を委託することで、栄養バランスを考慮しながら、季節や行事に合わせたメニュー内容を提供できます。七夕やクリスマス、節分などはもちろん、遠足のお弁当など園行事にも合わせた献立を展開してくれるでしょう。
幼児食だけでなく、離乳食やアレルギー食へも柔軟に対応してくれ、「アレルギーの子のお皿だけさびしいね」とならないような配慮ができるのも、栄養士が在籍する委託会社の魅力の一つです。
どの年代の子どもも楽しめる献立展開で、園の行事やイベントを一緒に盛り上げてくれるでしょう。
また、イベント食とはいえ、もちろん栄養価にも配慮して作ります。委託給食で、食育としての意義もしっかり果たしつつ、子どもたちの食の楽しみを広げてくれる給食運営ができるでしょう。
委託会社では、依頼があれば食育活動のサポートも可能です。栄養士が3歳以上児を対象にクラスで授業をしたり、手作りおやつ体験のサポート、担任がおこなう食育活動の補助をしたりなど、保育現場のニーズに合わせた食育活動を実行してくれます。
また、離乳食やアレルギーに関する保護者からの相談対応も可能です。特にアレルギー対応は、保護者・保育士・給食担当者間で情報共有が必須となるため、委託会社の栄養士も連携を取り、保護者と保育士の双方にとって安心できる体制づくりに取り組んでくれるでしょう。
委託会社には、食育に関する豊富な経験とノウハウが蓄積されています。給食のプロが園の食育活動に寄り添い、きめ細やかなサポートが受けられるでしょう。
保育園の給食委託会社を選ぶ際は、献立内容や食育へのサポート、衛生管理に対する配慮などが十分整っている会社であるかをしっかりチェックしましょう。
子どもの保育園生活の中でも大きな柱となる「食」に対して、保育園の要望を汲みとり、食事に反映してくれる会社が理想です。
ここからは、委託会社の選び方についてのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ポイントの1つ目としては、保育園給食で定められている栄養価を満たしつつ、バラエティに富んだ献立を提供できる委託会社を選ぶことが重要です。
委託会社に給食を外注すると、担当の栄養士がその保育園にあった献立を作成してくれます。保育園給食で満たさなければならない栄養価は確実にクリアしながら、見た目や食材の工夫、保育園の要望やこだわりをいかに献立に反映してくれるかがポイントです。
子どもたちの育てた夏野菜を献立に取り入れたり、行事で収穫したみかんをおやつに出したりするなど、給食も保育の一環として、一緒になって取り組んでくれるような会社が望ましいです。
栄養価を満たしたうえで、柔軟に対応や提案ができる会社であるかをしっかり見極め、選定の基準としましょう。
季節の行事や地域の特色はもちろん、定番の献立にも配慮してくれるかも給食会社を選ぶ大きなポイントの一つです。
季節や行事に合わせた献立は、子どもたちの関心をより深めるための媒体にもなります。行事食や季節の食材を使ったメニューで、園の行事を盛り上げてくれる会社がおすすめです。
また、残食状況や人気メニューなど、毎日の子どもたちの食べ具合をしっかり共有し、献立に反映してくれる会社かどうかも大切です。
たとえば、人気メニューのカレーでも、「夏は夏野菜で彩り豊かに、秋はきのこを入れて」など、季節に応じたアレンジで献立をマンネリ化させない工夫ができます。
行事食だけでなく、毎日の献立にも配慮が感じられる会社選びで、子どもたちの食への関心や興味も育みましょう。
進んで食育活動に協力してくれる会社かどうかも選定のポイントとなります。
食材に関する授業や、手作りおやつ体験、旬の味覚狩りなど、園の行事や担任の食育へのサポートに、積極的に協力や提案をしてくれる会社であるかも確認しておきましょう。
たとえば、手作りおやつ体験でホットケーキを焼くなら、単に出来上がった生地をホットプレートで焼くだけではホットケーキを焼いた経験しか残りません。しかし、委託会社の栄養士と担任が協力して、小麦粉に牛乳や卵を子どもたちで入れて生地にするサポートをすれば、ホットケーキの材料についても学ぶこともできます。
行事やイベントに対しても積極的に協力や提案のできる会社選びで、子どもたちの食への興味がより深まるでしょう。
アレルギー食への対応も、委託会社の選定では必ず確認しておきましょう。
アレルギー食では、アレルギー食材そのものを除去する「除去食」や、違う食材に置き換えて対応する「代替食」など、献立や栄養価をもとに選択・提供しなければなりません。
さらに、アレルギー食への対応は自治体によって異なるため、各自治体のアレルギー対応についても知識のある会社を選定する必要があります。
アレルギーの段階に応じて提供可能な自治体であれば、「卵焼きは提供不可だが、卵を使用したパンは提供可能」などといった複雑な対応を求められ、より専門的な知識が必要です。
アレルギー食材の誤食は、一歩間違えれば命にかかわる重大なインシデントです。このような対応が確実におこなえる会社を選定することで、保育士も保護者も安心できる保育園になるでしょう。
保育園ならではの衛生事情に配慮した衛生管理のできる委託会社を選定しましょう。子どもは大人と比べて細菌に対する抵抗力が弱いため、感染症や食中毒の蔓延には細心の注意と徹底した衛生管理が必要です。
たとえば、体調の悪い子どもが給食中にいきなり嘔吐してしまった場合、下膳された食器を他の食器と一緒に洗浄してしまうと、蔓延のリスクになります。下膳された食器の処理や消毒の手配など、しっかりマニュアル化され、対応してくれる委託会社の選定が大切です。
多くの委託会社の衛生管理には独自の基準があり、基本的な給食提供における衛生管理体制は十分整っているといえるでしょう。保育園ならではのイレギュラーにもしっかり対応できる会社であるかが選定のポイントです。
保育園給食では、子どもたちが「おいしそう!」と感じ、進んで食べたくなるような見た目や味付けが重要です。
彩り豊かで食欲をそそるおかず、小さな手でも食べやすいサイズ、お箸でつかみやすい工夫など、保育園ならではの細やかな配慮が欠かせません。
実際にどのようなメニューが提供されているのか、具体例をご紹介します。
イベント食では、見た目の華やかさに力を入れた献立を展開します。
にんじんの赤、卵の黄色、ブロッコリーの緑など、食材の色を生かした楽しいメニューで、子どもたちがイベントをより楽しめるよう心がけます。要望があれば、キャラクターをモチーフにした料理や、人気メニューを取り入れるなども可能です。
また、流しそうめんやクリスマスのデコレーションなど、食育活動を組み合わせることもできます。
委託会社が得意とするイベント食で、園の行事を一緒に盛り上げていきましょう。
子どもたちの楽しみの一つであるおやつにも、毎日たくさんの工夫があります。
昼食が麺類なら、おやつはおにぎりを提供するなど、食材のバランスや夕方のお迎えまでのパワーの源として、栄養価の計算されたおいしいおやつの提供を心がけます。
さらに、おやつは食育にも大活躍で、手作りクッキングでは子どもたちの食に対する興味を育てるのにピッタリです。
おやつを単に空腹を満たすためだけのものにせず、子どもたちの成長をサポートし、食事の楽しみを知る取り組みとして提供できると良いでしょう。
保育園給食では、子ども一人ひとりの年齢や発達段階に合わせたきめ細やかな対応や、安全な食材選びなど、保育園自体がこだわりを持って取り組む姿勢が大切です。
こうした対応には専門知識と豊富な経験が必要不可欠で、給食業務を専門の委託会社に任せる場合でも、こだわりたい点や子どもたちへの配慮に対する要望はしっかり伝える必要があります。
保育園給食の運営における重要なポイントを押さえ、安心安全な給食運営を目指しましょう。
保育園給食では、月齢や年齢に合ったメニューへの配慮が求められます。
離乳食では、初期から完了期、そして幼児食への移行をサポートする必要があります。食べ方や発達は子どもによってさまざまであるため、個別の対応が重要です。家庭での様子も聞き取りながら、保護者と保育士と給食担当者が子どもの食事についてしっかり共有することが求められます。
それ以降は、1~2歳と3~5歳の区分でメニューを展開します。
1~2歳では、食べやすい大きさ・固さへの配慮、スプーンですくいやすい形態で、さまざまな食材に親しめる工夫が必要です。
3~5歳は、旬の食材を取り入れたり、食育活動も積極的におこなったりしながら、食への関心を高めることも大切になります。
子どもの成長に合わせた細かな配慮が保育園給食成功のカギといえるでしょう。
食物アレルギーの代替食や、幼児食の献立展開も、給食運営のポイントです。
アレルギー対応では、除去食だけではなく、代替食材を用いたメニュー提供で、他の園児と変わらない食事体験への配慮が必要です。さらに誤食を防ぐために、給食の受け渡し時の連絡や子どもの配席への工夫も大切です。
幼児食の献立展開では、3~5歳児は子どもの日に柏餅を提供するのに対し、1~2歳児は食べやすい蒸しパンにするなど、発達に応じた代替食で対応します。代替食以外にも形態の工夫など、子どもの成長に合わせた献立展開で、安心して食べられる給食づくりを心がけましょう。
アレルギーへの個別対応や、発達段階に対応したメニュー展開で、保護者が安心して子どもを預けられる環境づくりが整います。
保育園給食の委託は、栄養バランスのとれた献立や衛生管理など、専門的なノウハウを持つ給食のプロに任せることで、質の高い給食を提供できます。子どもの年齢や発達、アレルギーに配慮したメニュー、行事食など、さまざまなニーズに対応可能です。
また、保護者との連携や食育活動のサポートなど、保育園運営を多角的に支えることもできます。委託先を選ぶ際は、実績や信頼性、保育園の教育方針も考慮した、パートナー選びを心がけるとよいでしょう。
富士産業では、保育園の方針を理解し、そこに寄り添った提案と運営の計画が可能です。各園や施設によって、こだわりや方針などは違ってくるので、どのような運営方法が合っているか、今まで培ってきた経験の中から、より安心安全で質の高い給食を提供します。
食育イベントや保護者会の対応など、栄養士の力量が必須となる保育園の給食運営。現在給食委託の切り替えや導入を考えている園は、まずは一度お気軽にお問い合わせください。