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給食委託会社を選ぶ理由
給食委託
2025.03.22

給食委託会社を選ぶ理由は?依頼がおすすめの7つのポイント

人手不足、献立のマンネリ化、衛生管理の不安など、専門性の高い給食運営には、さまざまな課題を抱える施設も多いのではないでしょうか。「給食委託」という選択で、これらの課題を解消し、施設の方針に合った質の高い給食運営が実現します。

この記事では、給食委託会社を選ぶ7つの理由を、事例を交えて丁寧に解説していきます。

失敗しない委託先選びのポイントや、スムーズな運営のコツを理解し、質の高い給食提供で、喫食者の満足度を高めましょう。

給食委託会社を選ぶ理由とは

給食委託会社を選ぶ理由

給食会社に給食を委託することで、施設の給食業務に対する負担は大幅に削減されます。

スタッフの確保に苦労している、献立がマンネリ化してクレームが出る、給食管理業務に時間をとられ、本来の業務に集中できないなど、給食運営に課題を抱えている施設では、委託給食の導入で大きく変化するでしょう。

ここからは、施設の抱える悩みを7つのポイントに分け、給食会社に給食業務を委託した方がよい理由を解説します。

直営給食に課題を抱える施設や、新規立ち上げをスムーズにおこないたい施設は、委託給食への依頼がおすすめです。

料理の味や質を担保できる

委託会社に給食業務を依頼することで、料理の味や質を担保できます。

  • 献立がマンネリ化している
  • 喫食者からおいしくないと言われた
  • おいしい給食提供をもっとアピールしたい

このような悩みを抱える施設は、委託給食を選ぶことでより理想の給食を実現することができます。

委託会社では、独自の管理体制のもと、喫食者が満足できる料理を提供する仕組みが確立されています。豊富な経験を持つスタッフの配置や、会社独自で培ってきた品質管理に関わるノウハウがそなわっているため、栄養価を満たしながらも、飽きの来ないバラエティに富んだ給食が提供できるでしょう。

また、委託会社との信頼関係が築くことができれば、献立や行事に対する要望にも柔軟に対応してくれます。

委託会社との相性次第で、施設の方針やこだわりに対しても柔軟に対応し、日々喫食者が楽しみに思えるような給食運営をしてくれるでしょう。

企業の社員食堂なら午後からの社員の活力に、病院や介護施設では患者や入居者の楽しみに、食事は欠かせないものです。委託会社のノウハウと安心安全な給食運営で、喫食者に寄り添った給食運営が実現します。

衛生管理体制の向上

給食を委託することで、衛生管理体制を向上できます。

  • 専門性の高い衛生管理体制について指示ができない
  • 都度更新されるマニュアルや法律に対応できているか不安だ

このような心配事にも、給食会社はしっかり対応してくれます。どの委託会社も、大量調理衛生管理マニュアルに沿った、独自の衛生管理基準を持っており、食材の取り扱いや衛生管理の徹底によって、安心安全な給食提供が可能です。

直営給食では対応が難しい衛生管理も緻密に対応し、都度移り変わる制度や法律の改定にも柔軟に対応ができます。

さらに委託会社では、衛生管理に関する定期的なチェック体制を構築している場合も多く、衛生管理の徹底と継続的な改善を独自におこなっている会社には、安心して給食運営を任せられるでしょう。

直営給食の衛生管理体制に不安を感じる場合、委託給食の導入で確実なノウハウを手に入れると、より徹底した管理下で給食運営を進めることができるでしょう。

採用などの人件費を割くことができる

委託会社に給食を委託することで、給食運営の安定化が図れます。

  • 人材不足が解消せず、求人を出し続けている
  • 栄養士がすぐ辞めてしまう
  • 採用時の面接や入社の手続きが煩わしい

直営給食では、専門職員の確保が難しく、採用活動に苦戦することも少なくはありません。スタッフの急な欠員や産休・育休にも対応しなければならず、人員確保の手間やコストの負担は大きくなります。

委託給食では、基本的に採用や教育、福利厚生に関する人件費も、契約している給食の管理費の中で、委託会社側が運営してくれます。

給食スタッフの採用や教育、福利厚生に関するコストに課題がある場合、委託給食で給食運営費自体の安定化を図れるでしょう。

スタッフが自分の業務に集中できる

委託会社への給食運営の依頼で、直営スタッフは自分の業務に集中できます。

  • 栄養士の残業が多い
  • 給食スタッフの人事の対応で、担当者が本来の業務に集中できない

このような問題を抱える施設は、給食委託で直営スタッフの負担を軽減できます。

直営給食では、「人員が不足して、看護師や介護士などの本来違う職種で雇用しているスタッフがヘルプに入る」という企業や施設も多くあります。そうすると、そのスタッフに本来任せたい仕事が任せられなかったり、安全な給食運営そのものが担保できなかったりする事態になることもあるでしょう。

給食業務を全面委託することで、事業者側は専門外のスタッフを配置する必要もなくなり、それぞれの分野の業務に集中できます。業務の効率化にもつながり、施設全体の運営がスムーズになるでしょう。

要望に合わせてイベント食などにも対応できる

委託会社に給食を依頼することで、施設のニーズやイベントに合わせた食事の提供が可能になります。

  • 季節ごとの食材を使ったメニューを提供したい
  • イベントや祝日に合わせた特別食を用意したい
  • 特定の食事制限やアレルギーに対応した献立を作成してほしい

委託会社には、このような要望に柔軟に対応する力と豊富なノウハウが備わっており、施設の要望をしっかり形にしてくれるでしょう。

たとえば、普段の食事に限らず、介護施設の夏祭りで屋台の出店の手伝いや、クリニックの開院記念などの施設独自の行事も、食事を通して一緒に盛り上げてくれるでしょう。

また、アレルギー対応や治療食などの特別食にも対応可能です。委託会社の栄養士が、高い専門性を持って対応してくれます。

医療の現場や乳幼児を扱う保育所でも、喫食者の状態に応じた給食を安心して提供できる、きめ細やかな対応力が魅力です。委託会社の導入で、施設のニーズやイベントに合わせた食事提供を、質の高い状態で実現できます。

喫食率の向上を目指すことができる

委託会社に給食を依頼すると、喫食率の向上が期待できます。

  • 社員食堂の利用率が低い
  • 栄養管理の必要な患者の残食が多く、不安だ
  • 子どもたちが給食を残すことが多い

献立がマンネリ化したり、喫食者のニーズや施設の方針が給食に上手く反映されなかったりする場合、委託給食で改善できる可能性があります。

旬の食材を多く取り入れた献立を提供しようとすると、毎回同じ献立になり、利用者から不満が上がる、サイクルメニューの内容を変えたいが、上手くいかないなど、直営給食では栄養士の力量や厨房スタッフとの連携が給食の質を大きく左右します。

給食委託を利用すれば、専門的な知識と経験を持った栄養士や責任者が施設の意向をしっかり汲みとり、委託会社のノウハウによって、質の高いバラエティに富んだ給食提供が実現するでしょう。

給食運営のプロである委託会社の利用で、質の高い給食提供が可能になり、喫食率の向上が期待できます。

介護食や特別食などの対応を任せられる

刻み食やペースト食といった介護食や、病態に応じた特別食の対応も、委託給食のノウハウを利用すれば、質の高い対応ができます。

  • 特別食の献立がワンパターンで利用者の満足度が低い
  • ペースト食利用者の料理の質も上げたい

直営給食では、栄養士やスタッフの教育を積極的におこなわなければ、知識が固定化され、ワンパターンな給食提供になりがちです。

介護食での刻み食のバリエーションや、ペースト食のとろみのつけ方なども、日々新しい技術や方法が開発されています。その情報を追い続けることが、直営給食での質の高い給食提供では最大のかなめとなるでしょう。

一方、委託会社では、最新の情報などを入手するための、スタッフ教育や情報提供は、各委託会社で丁寧に研修などが組まれています。

多くの事業所を抱える委託会社では、スタッフ間の情報共有や教育制度も確立されており、こちらから積極的に働きかけなくても常に施設に合った給食内容を考えてくれます。

給食委託会社の選び方のポイント5選

給食委託会社の選び方

委託給食を取り入れるうえで重要なのは、施設に合った相性のよい給食会社を選ぶことです。施設のこだわりや要望を献立にしっかり反映してくれる給食会社を選定しましょう。

ここからは、委託会社の選び方のポイントを5つご紹介します。施設のこだわりや方針を明確にし、それを一緒にかなえてくれる会社を比較検討することが大切です。

こだわりや要望に沿った提案をしてくれるか

給食会社を選ぶ際は、施設のこだわりや要望への対応力を確認しましょう。

そのためには、時間をかけて複数の給食会社とコンタクトをとり、比較するのがおすすめです。

他の施設の口コミや委託会社の担当者の雰囲気など、コミュニケーションをとる中で、要望の伝えやすさや提案力を見極めてください。

食育に力を入れていきたい、イベントに応じた給食を提供してほしいなど、要望をしっかり伝えたうえで、施設の目指す給食提供に寄り添った提案やサービスの提供をしてくれる会社の選定が大切です。

メニューのバリエーションは豊富か

食事の種類やメニューのバリエーションも委託会社によって特徴があります。

社員食堂や介護施設などのように、喫食者の入れ替わりが少ない施設では、献立のバリエーションは給食の満足度に大きく影響します。

季節ごとの食材を取り入れたり、イベントではバイキングなど、食べる環境を工夫したりするなど、喫食者が毎日食事を楽しみにしてくれるような柔軟な対応や工夫をしてくれる会社を選びましょう。

また。アレルギー対応や食事制限への配慮も欠かせません。多様なニーズに対応できる会社を選ぶことが、長期的な満足度につながります。

色彩や見た目・形状などにこだわっているか

提供される食事の彩りや見た目への工夫も、委託会社選定の重要な要素です。

毎食ごとに丁寧な給食を作れる、スタッフ一人ひとりにしっかり教育が行き届いている会社を選定しましょう。

一見、当たり前のことのように思われがちですが、1日3食、年間1,000食を超える給食を、誰が調理しても同じように提供できるのは、委託会社ならではの強みです。可能であれば、実際の施設を見学し、出来上がりの食事へのチェック体制やスタッフの雰囲気を感じ取ってみるのもよいでしょう。

毎食ごとにしっかりこだわりを持って提供できる会社こそ、施設や喫食者に寄り添ってくれる委託会社です。

味や品質などの口コミ・評判は良いか

味や品質などの口コミ・評判も選定するときに比較することが大切です。

実際のサービスを利用する施設からはもちろん、喫食者や可能であれば委託会社で働いている人など、いろいろな立場の人にインタビューするのがおすすめです。

委託会社を導入することで、施設の運営は変わったか、給食の質は上がったか、スタッフは笑顔で対応してくれるかなど、さまざまな角度からの意見は、実際に委託給食を導入した際のイメージを膨らませるのに役立ちます。

できるだけ生の声を取り入れ、施設に合ったより良い委託会社を選定しましょう。

実績に定評のある会社か

委託会社の選定には、豊富な実績を持つ会社かどうかも判断材料となります。

長年の経験は多様なニーズへの対応力や、安定したサービスが提供できていることへの裏付けともなるからです。具体的には、過去の契約実績や運営施設数、顧客からの評判を確認しましょう。

実績豊富な会社は、トラブルへの対応が早かったり、施設の要望にも柔軟な対応力を発揮できたりする会社です。

定評のある会社を選定することで、より安定した給食運営が期待できます。

委託して給食をスムーズに運営するには

給食室

委託給食でスムーズな給食運営をするには、契約後のコミュニケーションや委託会社自体の経営状況の把握、常に業界への理解を示してくれるか、を長期的な視点で見ることが大切です。

ここからは、これら3つの運営のポイントについて詳しく解説します。

安定した委託給食で、喫食者が満足できる給食提供を実現しましょう。

実績があり経営状況も安定している会社を選ぶ

委託会社でスムーズな給食運営を続けるためには、委託会社自体の実績や経営状況の把握が重要です。

過去の契約実績や現在の事業数、顧客からの評判などを参考に、実績を判断しましょう。実績のある会社ほど、多様なニーズへの対応や万が一のトラブルに対し、ノウハウが蓄積されている可能性が高く、より安定した給食運営ができるでしょう。

また、経営状況の安定性も重要です。こちらも財政基盤がしっかりしている会社であるほど、安定した給食サービスの提供が期待できます。決算情報などを開示している場合は確認しておくとよいでしょう。

委託会社の経営状況や実績を把握することで、より安心して給食運営を任せられます。これらの情報を総合的に判断し、長い付き合いのできる会社選びを心がけましょう。

コミュニケーションをとる

給食運営をスムーズにおこなうには、委託会社との円滑なコミュニケーションもポイントです。

日々の献立や材料に関する相談、変更事項の伝達、トラブル発生時の対応など、密なコミュニケーションは質の高いサービスの維持に大きく影響します。

契約後も定期的な面談や打ち合わせの機会はあるか、要望があった場合についても、事前にすり合わせておくことで、直営給食から委託給食へ移行した際にもスムーズに運営ができるでしょう。

実際に運営が始まった際も、委託会社からの働きかけやこちらからのアプローチで、お互いが信頼関係の構築を心がけることが大切です。

円滑なコミュニケーションは、食の安全を守り、喫食者の満足度を高めるうえで重要です。

密なコミュニケーションが取れる委託会社との契約で、より安定した給食運営を目指しましょう。

業界への理解がある会社を選ぶ

病院や介護施設、保育園など、対象となる施設の特性やニーズを深く理解している会社を選ぶことで、給食運営をスムーズに進められます。

病院では治療を目的とした食事、介護施設では利用者の生活の満足度を高める食事、保育園では子どもの成長をサポートする食事など、施設によって給食への目的もコンセプトもさまざまです。

これらの特性を正しく理解し、喫食者に寄り添った給食提供のできる委託会社を選定しましょう。

質の高い給食運営には、業界への理解と特性に応じた工夫が必要です。栄養士や責任者だけでなく、調理スタッフ一人ひとりに教育の行き届いた委託会社では、きめ細やかな対応が期待できます。

業界への理解のある委託会社の選定で、よりスムーズで喫食者が満足できる給食を実現しましょう。

失敗しない委託先選びで給食運営をよりスムーズに

給食委託会社を選ぶことで、施設の給食運営の負担を減らし、より質の高い安定した給食提供が実現します。

委託会社を選ぶ際は、施設の要望やニーズに柔軟に対応してくれ、施設に寄り添った提案のできる委託会社を選びましょう。そのうえで、双方がしっかりコミュニケーションをとり、長いお付き合いを心がけることが給食運営の成功の鍵です。

施設に合った委託会社選びで、喫食者の満足できる給食運営を目指しましょう。

富士産業は、介護施設やクリニック、社員食堂など、さまざまな施設で給食提供をおこなっています。「おいしさ」を大切にした食事づくりにこだわり、利用者の方に満足いただける食事提供をしています。

社内外での知識共有や技術向上のために、各種学会において、研究発表を実施したり、最新の知識を習得し、提供する食事の質の向上も推進しています。

著者プロフィール

著者
富士産業株式会社お役立ち記事編集チーム
職業

病院、介護・福祉施設、保育園・学校、社員食堂など、多様な給食現場での栄養管理や食事提供に携わっています。給食委託サービスのプロフェッショナルとして、栄養バランスを考慮したメニュー開発、コスト管理、オペレーションの効率化、衛生管理などを総合的にサポートしています。