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◆協定の背景と目的
当社と名古屋学芸大学は以前よりキッチンカー使用時における衛生管理の共同研究などで協力体制を築いてきました。実例として、2022年に「キッチンカー衛生管理マニュアル」を制作。その中で段ボールを調理室に持ち込まない、加熱前後でまな板・包丁を使い分けるなど、細部のノウハウを規定し、より安全な食支援の基盤を構築してきました。
現在も災害発生地域にキッチンカーを派遣するも道路が寸断され、食事を避難先へ届けられないケースを想定してドローンの活用研究を進めています。これらの共同研究や連携の必要性から、このたび災害発生時における食支援体制を共同構築することを目的に、同大学と協定を締結し、より密接な連携を構築することになりました。
協定締結における主な連携内容は以下の3つです。
・災害時の食支援に関する取り組み
・教育や人材育成に関する活動
・食や栄養に関する学術的な研究
富士産業からはキッチンカーやドローンによるサービスを提供、名古屋学芸大学からは管理栄養学部・健康・栄養研究所、映像メディア学科が連携して共同研究などに取り組みます。
◆災害時の対応力を高め、成果を社会へ還元する
富士産業には災害支援に取り組むたびに、感謝の言葉やうれしい声を数多くいただいてまいりました。こうした実績をもとに、今後は周辺自治体とより密接な関係を構築しながら、実運用を見据えた訓練とシミュレーションを積み重ねていきます。 同時に、衛生管理マニュアルの一層の普及や、ドローンを活用した配食モデルの実用化へ取り組み、災害時の対応力をさらに高め、得た成果を広く社会へ還元していきます。さらに「食を通じて社会に貢献する」という理念を実現するために、教育機関や地域との連携を深め、食を通じた持続的な災害支援のあり方を、全社挙げて追求してまいります。